関係会社株式の減損とのれんの減損

個別と連結会計ででた疑問点です。

関係会社株式の減損
 □時価が著しく下落したら・・・
 □財政状態が悪化して・・・
という条件で出てきて、

また連結では同じ会社に対してもっているのれんの減損の話があります。
 □その会社or資産グループからなるキャッシュ・フローが取得価額を下回っていて・・・回収可能価額が・・・

個別で計上した減損と、のれんの減損がつりあわなくなってもいいのか?というもの。


ありました、

http://ameblo.jp/mitu0107/entry-11469584072.html

”実務指針第32項


32.子会社ごとののれんの純借方残高(連結原則に基づいて会計処理している場合には、借方残高(のれん)と貸方残高(負ののれん)との相殺後)について、親会社の個別財務諸表上、子会社株式の簿価を減損処理(会計制度委員会報告第14号「金融商品会計に関する実務指針」第91項、第92項及び第283-2項から第285項に従う処理をいう。)したことにより、減損処理後の簿価が連結上の子会社の資本の親会社持分額とのれん未償却残高(借方)との合計額を下回った場合には、株式取得時に見込まれた超過収益力等の減少を反映するために、子会社株式の減損処理後の簿価と、連結上の子会社の資本の親会社持分額とのれん未償却残高(借方)との合計額との差額のうち、のれん未償却残高(借方)に達するまでの金額についてのれん純借方残高から控除し、連結損益計算書にのれん償却額として計上しなければならない。
なお、中間期末及び四半期末(年度末を除く。)において、親会社の個別財務諸表上、市場価格のある子会社株式の簿価を減損処理したことに伴い、連結財務諸表上、当該子会社に係るのれんを償却した場合において、親会社の個別財務諸表上、年度決算や年度決算までのその後の四半期決算において、子会社株式の減損の追加計上又は戻入処理が行われたときは、連結財務諸表上、当該追加計上又は戻入処理を考慮後の子会社株式の簿価に基づき、中間期末及び四半期末に行ったのれんの償却を見直すものとする。”

 

個別で減損をだしたら、少なくともそれに追いつくまではのれん償却して、とのことでした。
いろいろあって難しい。

輸出企業のためのオプション取引

こんにちは。

 

私は売上数千億程度?のメーカーの経理担当です。

定期的に、海外売上による外貨売り/円買いに為替予約をしています。

 

ときどき、取引銀行さんから為替予約や、オプション取引をいろいろ勧められます。

あまり積極的に難解な金融商品に手は出しにくいですが、はじめてややこしいオプション取引を教えてもらったので、紹介します。

 

 

■レンジ予約

プット・オプションの買いとコール・オプションの売りを同時に発注することで、オプション料の負担なしに一定のレンジ以内の取引を確定できる。

 

確か、こんな感じ...現状ユーロ円130円に対し

「最低限ユーロ128円で売却できる権利を買う」=プットオプションの買い

「最高でもユーロ131円で購入できる権利を売る」=コールオプションの売り

 

結果、ユーロ円128以下になっても128円で売れる。

ただし132円とかになっても、131円で売らないといけない。

 

オプション料の負担なし!?!?とはいうものの、このようにちょっと悪いレート条件にはなってしまいます。単純な為替予約と比べて・・・んーーーちょっと面白い?

 

為替予約なら、単純に(為替差損益)(デリバティブ債権債務)あたり、または振当て処理で売掛金の為替差損益を計上しないなど経理処理が簡単ですが、オプションだといろいろと計上が面倒そうですね。

 

 

■レンジ・ノックダウン予約(!?)

だいたい、現在ユーロ130円あたりの状況で、

「3ヵ月後、ユーロ132円で転換可能。ただし128円以下になった場合、予約は無効。」

 

・・・ぱっと聞いた感じ、何が起こっているのかよく理解できませんでした。

いいレートが出ました!!と威勢よく勧められ、なんとなく良い条件のように見えます。

 

説明を受けやっと理解したのは、

「最高でもユーロを128円で買える権利の売り」・・・のようなものかと思いました。

よく見ると、あまり輸出企業のリスクヘッジにはならないですよね?

急激な円高に備えるはずが備えられないし、逆に円安メリットは享受できない・・・輸出企業なら一部輸入による支払いもあると思うので、円安になったとき支払額のみが負担増、受け取りは円安メリットなしです。1,2円良いレートをとるために、結局はリスクを残していると思いました。

財テクともいいますが、あまり素人が飛びついていいものではなさそうです。

 

結局は、単純な為替予約が一番かも。

 

 

 

補足:ノックダウンなんていう一般的な用語があるのか・・・と思い

「ノックダウン」「予約」で検索してみると、一応出てくるみたいですね。

www.vbest.jp

 

為替差額の支払いは止められます。

ベリーベストは全国対応!
総勢約80名の弁護士が為替デリバティブ被害から貴社を全力で救済します!

 

んー、この宣伝文句・・・・苦笑