信越化学工業と、後から気づく就職活動
日本の化学メーカーの中でも、特に業績の良い信越化学工業。
ROEや利益率の良い会社が・・・とか考えたことのある人はもちろん、就職活動でいい会社に入ろうといろいろ調べた人には馴染みのある会社じゃないかと思う。
https://www.shinetsu.co.jp/jp/ir/hilight.html
財務ハイライトを見ても、すごいとしか言いようのない業績だ。
僕は経理がやりたかったので、大学の時、経理の哲学?心構え?的な本や実務の本をいろいろ出している金児昭の本もいくつか読んだ。金児昭とは、長年信越化学工業で経理部長などを務めた人だ。
しかし結局、面接で落ちる。
確かその時に言ったのは、
「金川さんのような、経営センスのあるリーダーのいる会社で働きたい」
「金児さんのような、経理とは何か、をわかる経理部長の下で働きたい」
高校生レベルかもしれないが、そんなに変でもないと思っていた。
今は、信越化学ほど有名でもなく、信越化学ほど利益が凄くない会社で働いているが、それなりに楽しんでいる。が、一応転職サイトはたまに見る。
転職する気はないけど、自分の会社で働いた人のコメントを見るのは楽しい。
「将来性がない」「給料はまあまあ、年功序列」
まあストレス緩和にはなる・・・・
ちなみにVorkersで3.25点だった。(これが高いというわけでもなく、超有名企業なら4点以上だ)
最近ふと思って、「そういえば、信越化学みたいな好業績なとこは良いのかな」
意外にも2.76点。
うそ、我が社の点数・・・低すぎ!?(ちょっと古い)
「金川社長のイエスマンしか上にいない」
「金川社長頼みで、能力のない人が多い」
「年功序列」
やはり田舎初の純日本企業は、こうなる運命なのかなと思ってしまう。
ちなみに金川社長、現在は会長職に退いているが、それでも大量の資料に毎日目を通し、ズバズバ経営判断を下しているらしい。
塩ビの将来性を見極め海外進出、大規模投資をやって、90歳にもなって(昭和1年生まれ!)これはもう天才だな、と思うが、なんせ90歳。
いろいろ考えたが、就活でいうべきなのはこうだったんじゃないだろうか。
「私は経営学を学んできて、いろいろな会社が成長、衰退する例を数多く見てきました。経理の仕事をまずやり、将来的には金川社長がいなくても私が正しい戦略を考え実行したいです」
社長とそのイエスマンの前では言えないが、優秀な人事担当者には、こういう人の方がウケが良かったかなと思う。
空気の読めない僕には、大学生の時にこんな考えは思い浮かばなかったが・・・
逆に、僕がもし今それなりに働けているなら、会社もある程度、就活生の言動の裏を見なければならないのかなとも思う。
さて、「社長の交代は売り時」のような株の格言?研究?もあった気がするが
信越化学はどうだろうか。