びーの経理方面の話

2012大卒→従業員数千人&非上場で5年くらい そのあと数万人&上場で経理をした感想をまとめてみるところ

1-5年目経理経験のまとめ④1ヶ月の流れと1年の流れ(単体決算編)

 
1ヶ月の間に何をするか?をまとめてみる。主に月初の決算の流れ。
ただし、日々の請求入金等の業務はよく知らない・・・「決算する人」か。
 
数百人〜数万人の会社について概ね以下のような流れになっていると思う。
 
 
<月末付近>
営業や開発、製造、サービス部門であれば、期末までに顧客の求めるものを作りきり、完了させ、出荷納品し、なんとか検収をもらえるようにする。また、検収をもらった案件につき、締め日(3月末や、翌月初)中に社内の売上登録、承認処理をすませる。
 
 以上のことから、
 
経理では、月末付近になると、月末に支払うべき未払買掛の確認、月末までの入金と売掛未収の突き合わせ、仮払仮受で残っている案件の内容確認と正しい計上先科目の確認、月中に取得した固定資産の情報収集などを行う。
 
<第二営業日>
月末〜月初の日あたりで売上確定、在庫確定(倉庫の入出庫終わり)、固定資産の取得廃却等も確定、経費も確定、となってくるため、以下のような担当者が忙しくなってくる。
 
・売上とか、売上個数の速報を作成してエライ人にレポートする人
・固定資産の減価償却費を計算して計上したりする人
・部署ごとの経費を算出し、簿記2級にあるような配賦を行って、生産部門の経費を確定させたりする人
・売上した製品の予定原価に加え、生産部門の償却費、経費等を加味してどれくらいの原価がかかったか計算する人
・特に人手がかかる系(開発・サービス)については、人件費をどのプロジェクトにどれだけかけたかを集計し原価を計算する人
・たくさんの製品や様々なビジネスを行なっている場合は、どの原価・費用がどの製品・ビジネスに関係するのか区分し計算する人
・特に、上記の計算をもとに担当者が用意した仕訳伝票を一枚一枚チェックしていくマネージャーの人
 
<第三営業日>
第三営業日になると、大まかに粗利、営業利益、税引前利益あたりが分かってくる会社が多い。
デカイ会社だと第二営業日の原価計算とか経費の計算を夜間にサーバーがバッチ処理で行なったりするので+1日などというケースも多そう。
 
・計算した製品やプロジェクトやサービスごとの売上・損益をチェックして、変なところがないか確認する。
・利益が決まるところは決まるが、第二営業日の作業がどっか変とか言い出してやり直す。
・予定原価で粗利はだいたいわかってはいるが、原価差額とか、予定との差分みたいな損益をガンガン確定させて伝票を入れていく
・第二営業日で一旦計算したものについて、各製品やビジネスの状況を管理している人たちがその結果を見て、「自分の成績がこんな感じか」「この案件て何でこんなに利益出るんだっけ・・・あ!あの経費はここの原価だ」などといって計算し直す。
・相変わらず中間管理職は伝票や損益のチェックと承認に大変忙しくなる
・その側で、部長層は大まかに計算された速報の売上・粗利・営業利益を見て、今月はこんな感じで経営層に報告していくか・・・(やっぱあのビジネスはまずいな・・・)(この数値本当にあってんのかな。。。機械的に計算してるだけであいつはちゃんと分かって決算しているのか?)などと考えている。
 
・税引前利益まで確定した会社については、税金費用の計算に入る。(未払賞与や退職給付引当金といった一時差異の調整をしたり、交際費や役員報酬といった損金不算入項目を確認し課税所得を計算➡︎法人税法人税等調整額の仕訳を入れる)
連結子会社のある会社(数が少ない連結グループの場合)では、連結子会社にいくら在庫が残っているかによって未実現損益が発生し、営業利益に影響してくるため、在庫数だけでももらうことが多い。早い会社は営業利益が出ているので、会社数の少ないグループであればこのあたりで連結の営業利益が分かってくる
 
<第四営業日>
・第三営業日までの作業が終わっていなければ、続きをやる。規模の大きい会社では第三営業日までで確定はほぼ無理。
・純利益まで全ての仕訳が入りきるので、損益計算書を出して、端数調整という死にたくなる作業をして上司に提出する。
 たまにBS項目の振替が残っていて、仕訳を入れる。
・時々あの費用の計上が漏れていました!というのが発生し、入れるか来月にするかで迷いつつやはり入れる。部長は「え、変わるの??も〜。分かったよ。」と言いながら、経営層へ仮の数値として出していたものを差し替えたり説明の口上を練り直す。
・PL,BSなどの資料を作っていく。前年比較のPLといった社内的なフォーマットで普通作っていてどんどん上に報告されていく。
 同時に、ビジネスごとや製品ごとの売上、損益といった資料も作られ、大まかなものがどんどん細かいところまで確定になっていく。
 製品のやビジネスの売上・損益にコミットしている人たちもいるのでこのあたりで原価の間違いなどがあるとまあまあ睨まれる。
連結子会社のある会社(数が少ない連結グループの場合)では、子会社の単体決算が送られてくるため、(第四営業日までにもらえるケースももちろん多い)
 内部取引消去仕訳や未実現損益仕訳を入れて決算書を作る。基本的に未実現損益でしか利益は動かないため、基本的には昨日の通りの利益だよな、と確認される。
 
<第五営業日>
・数値をまとめた資料は大概出来上がる。
・大抵の馬鹿でかい大企業グループにおいて、単体決算書の連結親会社への提出期限がこのあたりでやってくるため、親会社への決算データを入力していく。
 (某大手電機メーカー等は第五営業日を締め切りとしている。が、もう1、2日などさらに遅い会社も多いようだ)
・決算数値の変更はよほど重要でないとこの辺りでは行わなくなってくる。
 
<第六営業日以降>
・役員等の決算確認(経営会議、等)のための資料を作成し、説明を準備する
 会社やその規模にもよるが、第10営業日くらいでさっさと出すべき会社もあるし、下旬になる会社もよくある。
・四半期や半期決算であれば、会社法計算書類、上場企業やそのグループ会社であれば金商法開示資料の作成などがある。
 
<その後>
売掛金や買掛金の担当なら、既に入出金済みのはずのものが残っていないかの確認、
棚卸資産なら、滞留しているものの確認、
その他、追加の分析や、経理システムの変更を含めた改善の検討などをやっている、、、と思う。