「無印良品は仕組みが9割」に学ぶ、業務マニュアル活用3か条

無印良品って、なんとなくいい気分になりますよね!やっぱり!
と思って、商品に関係ない仕事の本まで読んでしまいました。(図書館で借りただけ)
 
いくつか内容はありますが、主に「マニュアルを整備して活用しろ」が多いです。
私も新人の頃から、「教えたことマニュアルにしといてー」などと言われたことがありますが、小売業みたいにいろんな人が似た仕事をすることがないので、結局自分と引き継ぎ先の人しか見なかったりするので、ほとんど更新しないようになってしまったり・・・
 
会社には、ミスった時に「マニュアル通りちゃんとやってましたけど・・・」なんて言う人もいたり・・・
 
でも、本当はマニュアルってもっと威力がある、ということがよくわかりました。
 
 
普通にレビューするのも微妙なので、
「自分の仕事と結びつけつつ考えたことを3つにまとめました。
 
 

①マニュアルは、従うものではなく、常に変えていくものです。

 
マニュアルを作れば、「よく考えたら、この手順は無駄じゃないか?」と気づける可能性が高まります。なんとなくルーチンにしていることも、手順を並べてみて、この作業なんでこんなに時間がかかるんだろう?どこで時間を節約できるかな?と見てみて初めて、効率化の案が浮かんできます。
恥ずかしいことに、私は何度か、マニュアルに書いてあった通りやりましたと言ってしまったことがあります。しかしそれを言う時には、すでにうっすら気付いています。「本質的に考えれば、マニュアル外のことを考えないといけなかったのに・・・」
マニュアルは、ビジネスの移り変わりや改善によって、変わるのが当たり前です。変わっていないということは、未だに非効率だったり、時代遅れなやり方が残っているということです。
マニュアルは、従うものではなく、常に変えていくものです。
 

 

②マニュアルは、担当者と引き継ぎ先だけで使うものではなく、共有すべきものです。

 
マニュアルを作って考えれば、幾つか改善点は見つかるはずですが、特に慣れた業務はルーチンでそのままやり続けてしまうことがあります。なので改善活動を刺激するよう、たまには課長、できれば部長にまで見ていただくべきと思います。おそらく、「こんな無駄なやり方でやっているのか」と気づかれたり「これなら他部署とも話して変えてみようか」と巻き込めるかも知れません。
 
また、他の担当者もいろいろな業務とそのコツを知ることによって、いろいろな知恵を吸収できるはずです。他の業務フローがわかれば、工程結合などの効率化も思いつくはずです。
 

③マニュアルで情報を共有すれば、仕事にスピ ードが生まれます 。

 
「あっちの仕事がどうなっているかわからないから、進めにくいな、聞きながらだな」
「この業務フローを変えたら、どこに影響が出るかわからないから、ゆっくりみんなで確認しないと」
自分の会社ののこれに対する答は、「わかる人への根回し」です。(くそ!)
無印良品の回答は、「属人性をなくす情報共有」です。
「わかる人への根回し」・・・4年間でこれを何度も聞きましたが、聞くたびにストレスフルでした。グローバルコミュニケーションの研修に行かせてもらっていますが、その先生に話したら鼻で笑われそうです。
 
「私しかわからないこと」「私がこう経験したから、次からみんなもこうやるべき」があれば、必ず共有すべきです。
 
 
 
以上です。
 
無印良品のマニュアルは「MUJIGRAM」というらしい。
「MOROGRAM」でも作るか・・・(なんか変なネーミング)
 
 

経理部門の下っ端として色々対応するときの3つの視点

2年目、3年目と働くなかで、先輩もいなくなったり、自分で考えてしごとを進めないといけなかったりして、何回も失敗してきた。

そのなかでよく抜け落ちていたなと思う考え方をメモします。

これは、会社で起きていることを、下っ端が理解していくための視点でもあります。

 

特に、経理、総務、購買、業務(オペレーション)系の部署で大事だけど、どこの部署でも大事かもしれない。

 

 

■お金の出入りを処理するための、三つの視点■

①処理フローの視点

②統制活動の視点

③業績管理の視点

 

①処理フローの視点

 これは、「製品を仕入れた」「給料を払った」「業務用にPCを買った」などという事象が、どのようにして会社の中で処理されていくのかを理解し、また、問題なく処理できるかを考えるための視点だ。

例えば、「購買に業務用PCを買てもらう」だと、

業務用PC購入の申請⇨購買の発注⇨発注データがデータベースに流れる

経理が発注情報把握⇨銀行振込手続

⇨荷物は総務へ到着⇨受け取り

 

②統制活動の視点

 前述と同じ、「業務用にPCを買った」を考えてみる。

 

 購入の申請

 ⇨上司の承認(自分の部署の経費になるから)

 ⇨購買の承認(購買部門として)

 ⇨○○万円以上なら、役員へ稟議申請

 など・・・・

 お金が出ていく、ことが起こった時に、①の処理フローだけ考えてしまい、面倒なことになるというミスはよくあった。処理できるな、だけではなく、承認をもらうべき人から承認をもらっているか?を考えないといけない。

 

③業績管理の視点

 「業務用PCを買う」は、どのように損益に現れるのか?という視点。

 例えば、営業部門のメンバーが業務用PCを購入すると、

 ・損益計算書でいえば、「販売費」

 ・その営業部門の経費

 ・営業部門が、ある製品事業部やビジネスユニット等と呼ばれる組織に属する場合は、その事業部の販売費

 

 「この売上に対して、追加で費用(原価)が発生する」というときは、

 ・損益計算書の売上原価

 ・その営業部署の粗利の成績

 ・その営業部門が属する事業、ビジネスの売上原価、利益率

 

 中でも、「営業が、粗利もあるし追加でお客さんの要望をのむのも仕方ないな」ぐらいの気持ちで原価が増えるときは、営業部門の評価だけでなく、その売り物の事業、ビジネスの業績管理者の成績にヒットするということを思いつき、相談しておかないと自分まで痛い目に合う。

 

 

 

2年目ぐらいから、常にこの3つの視点を忘れないでやれていたら・・・

もっとできる人になれたかもしれない。

信越化学工業と、後から気づく就職活動

日本の化学メーカーの中でも、特に業績の良い信越化学工業

ROEや利益率の良い会社が・・・とか考えたことのある人はもちろん、就職活動でいい会社に入ろうといろいろ調べた人には馴染みのある会社じゃないかと思う。

https://www.shinetsu.co.jp/jp/ir/hilight.html

財務ハイライトを見ても、すごいとしか言いようのない業績だ。

 

 

僕は経理がやりたかったので、大学の時、経理の哲学?心構え?的な本や実務の本をいろいろ出している金児昭の本もいくつか読んだ。金児昭とは、長年信越化学工業で経理部長などを務めた人だ。

しかし結局、面接で落ちる。

確かその時に言ったのは、

「金川さんのような、経営センスのあるリーダーのいる会社で働きたい」

「金児さんのような、経理とは何か、をわかる経理部長の下で働きたい」

高校生レベルかもしれないが、そんなに変でもないと思っていた。

 

 

今は、信越化学ほど有名でもなく、信越化学ほど利益が凄くない会社で働いているが、それなりに楽しんでいる。が、一応転職サイトはたまに見る。

転職する気はないけど、自分の会社で働いた人のコメントを見るのは楽しい。

「将来性がない」「給料はまあまあ、年功序列

まあストレス緩和にはなる・・・・

 

ちなみにVorkersで3.25点だった。(これが高いというわけでもなく、超有名企業なら4点以上だ)

 

 

最近ふと思って、「そういえば、信越化学みたいな好業績なとこは良いのかな」

意外にも2.76点。

 

うそ、我が社の点数・・・低すぎ!?(ちょっと古い)

 

 

「金川社長のイエスマンしか上にいない」

「金川社長頼みで、能力のない人が多い」

年功序列

 

やはり田舎初の純日本企業は、こうなる運命なのかなと思ってしまう。

ちなみに金川社長、現在は会長職に退いているが、それでも大量の資料に毎日目を通し、ズバズバ経営判断を下しているらしい。

塩ビの将来性を見極め海外進出、大規模投資をやって、90歳にもなって(昭和1年生まれ!)これはもう天才だな、と思うが、なんせ90歳。

 

 

いろいろ考えたが、就活でいうべきなのはこうだったんじゃないだろうか。

 

「私は経営学を学んできて、いろいろな会社が成長、衰退する例を数多く見てきました。経理の仕事をまずやり、将来的には金川社長がいなくても私が正しい戦略を考え実行したいです」

 

社長とそのイエスマンの前では言えないが、優秀な人事担当者には、こういう人の方がウケが良かったかなと思う。

空気の読めない僕には、大学生の時にこんな考えは思い浮かばなかったが・・・

 

 

逆に、僕がもし今それなりに働けているなら、会社もある程度、就活生の言動の裏を見なければならないのかなとも思う。

 

 

 

さて、「社長の交代は売り時」のような株の格言?研究?もあった気がするが

信越化学はどうだろうか。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

タスク管理方法の書き出し・整理

期末が近づいてきて仕事がかなりきつい。

かなりズボラにやってきたがパンクしそうなので、

タスク管理ツールExcel、紙、Outlook どれを使って整理すべきか調べたのをまとめます。

 

 

 

タスクが減らない理由はコレ! 失敗から学ぶ「良いToDoリスト」の作り方 | ライフハッカー[日本版]

・タスクの数が多くて整理できず、多くのタスクが頭の中に残ってしまう

・計画を立てることに効果があるが、「ToDoリストを作り、それに取り掛かる」ことに囚われ、頭をスッキリさせずに作業してしまう

 

その通り、会社で使っているOutlookだと、メールが来たものをワンクリックでタスクリストに放り込めるので、とりあえずクリックしてやることに入れてしまう。結構便利な感じはあったが、どうも画面に入りきらないくらいタスクが並んでしまってどうしようもなくなった。「今日」「今週」「今月」「急がないけど重要」「待機中」とかフォルダ分けしてみたけどいつやるのか適当だし、結局どう進めたらいいか考えないし、再振り分けするタイミングとか決めてなかったから全然整理できなかった。

 

どういうスケジュールでどうやる、ということを考えたいとしても、タスクリストのタイトルをクリックしないと中身やメモができない。スケジュール表にドラッグしてバーチカルに見ることもできるが、文字数があまり入らない。1時間区切りとかしか入れられない。タスクの期限を設定できるが、重要度分けとかしにくい。

↓こんなのがあるけど実際たいした機能に感じなかった。

www.microsoft.com

 

忘れやすい人必見!エクセル・アプリ不要タスク管理術のコツ

(完全引用です)

・綺麗に書かない、綺麗にまとめない
・必ず自分なりの期限を設定する
・簡単に持ち歩けるようにする
・期限は絶対ではないのでリスケを躊躇しない
・タスクの未達感を視覚でわかるように

 

タスク管理ツール・TaskChute2(PayPal決済)

 タスクシュート、エクセルのスケジュール、時間管理。

 

タスク管理には、EvernoteとTaskChuteの組み合わせが最強 (1/2) - ITmedia エンタープライズ

 Taskchuteとエバーノートを使ったやり方の紹介。

 やっぱりtaskchuteだと、「いつやるか」のはとても良く分かるが、「洗い出し」「やることリスト」「優先度で振り分け」「どうやって進めるか?」が見えないので、そこは何かしら別でやる必要がある。

 ・紙に書く

 ・エバーノート

 ・taskchuteのエクセルにシート追加してなんか書く

どれかな・・・

 

⑤紙派

 【デジタル管理は時代遅れ!?】紙とペンでできるタスク管理術 | Web制作ならWebNAUT

 

 

個人タスク管理の最強ツールは紙と付箋?「ひろしメソッド」爆誕 - hirothings

 シンプルだけど、この方の書き方が結局いいのかなと思った。

 1週間単位ぐらいしか見れなくなるので、その先は手帳とOutlookに書き込んでおけば良いかな。

 

 

ルールを決めよう。いろいろ思いついてしまったがいけるかな・・・

・2週間以上先のタスクは、Outlookのタスクリストにメモしておく

・2週間以上先のスケジュールは、Outlookにメモしておく

・2週間分のバーチカルをB5かA4に作っとく

・金曜か土曜に2週間分バーチカルを作って、2週間先のやつを割り振る。

・思いついたら、重要性とスケジュールをすぐ判断して入れ込む

・どのように進めるかをすぐに考えて、メモる。

・見積り時間をふせんに書いとく

 

小さいほぼ日手帳を持ってるけどますます使い道がなくなりそうなきがする。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ネットワーク上で全員が「承認」ボタンを押して決裁する稟議システムがとても面倒

おそらくいろいろな会社で似たような仕組みがあると思う。

ある製品の開発、外注、M&A、新規顧客の稟議。

その他、会社の方針や財務上直接影響を与えないものでも、統制上役職者が何人か承認ボタンを押して決裁するもの。

 

 

このように役職者が並び、ある案件をネットワーク上の共有サイトで確認しそれぞれが承認していく。

 

ー回議者ー

安倍晋三(総理大臣) 「承認」3月18日

麻生太郎財務大臣) 「承認」3月18日

岩城光英法務大臣) 「承認」3月19日

森山裕農林水産大臣) 「承認」3月20日

 

 

普通の仕組みではあるが、かなり困ったポイントが出てくる。

 

 

①微妙なラインだったり、申請者がエライ人だと誰も反対しない

 

 統制のためのフローであり、いろいろな見地から確認すべきもので、判断基準がわかりやすければそれなりに上手く働く。

 「〇〇地区の工事を△△建設に□□円で行わせる」

 

 岩城光英法務大臣) 「承認」入札手続きが適正であり問題なし

 麻生太郎財務大臣) 「否決」前年度の関連工事に照らし著しく高額で理由が不明

 森山裕農林水産大臣) 

 

しかし、

 

 「申請者 安倍晋三」であった場合

 岩城光英法務大臣) 「承認」入札手続きが適正であり問題なし

 麻生太郎財務大臣) 「承認」

 森山裕農林水産大臣) 「承認」

 

 このように、反対すべきかもしれないが誰かが反対すればいい、自分は反対して申請者と口論になりたくない・・・という思いが生じ、とりあえず承認でいいか、となることが多い。

 忙しい中、各自が一人で考えネット上でOK,NGを決めないといけないのでこのようなことが起こると思う。少し違和感があれば、数人で手を組んで否決するしかないのだが、この3人のうち誰かの行に「否決」がつかないといけないのがいやらしい。

それぞれの人の行に「否決」と入れず、新しい欄に否決コメントが入るような仕組みが必要である。

 

 

 

② 一人でも否決したらアウトなのに、新たな行動、新たな投資をすべきかどうかの案件が申請され、本来実行すべきにもかかわらず止められやすい

 

 「日本の農業は競争力が弱い例が多く、TPPに参加するとそれらが破産する可能性も高いが、消費者視点や日本全体の経済活性化を考えればTPPに参加すべきである」

 

  

 岩城光英法務大臣) 「承認」

 麻生太郎財務大臣) 「承認」

 森山裕農林水産大臣) 「否決」

 

こうなることは目に見えている。

結果、申請元の部長、課長、担当者などは、会社としてやるべき仕事を進めている場合であっても、利害が不一致となるエライ人の説得に時間を削がれることになる。

 

これもまた、相談する場もなくネット上で各自考える欠点に思える。

 

 

利害が不一致になり、反対したい人はそれらしい理由を、エライ立場から言ってきてかなり手ごわいが、はっきり言って核ミサイルを開発する北朝鮮への経済制裁に、中国とロシアが拒否権を行使してしまう状況とだいたい一緒だ。

 

 

とりあえず、管理部門に属する自分としては、承認派のエライ人に声をかけて、申請元の人と協力してさっさと仕事を進められるよう、手伝ってあげようと思う。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

話題になってるおしゃれブロガーのサービスがめっちゃすごい

 

 

こんにちは。

会社用のセーター、いいの欲しいなぁと思いながらユニクロ2着しか持たずに2月下旬を迎えています。どんなの買えばユニクロより断然長持ちして良い見た目なのかわからんもんな。

 

さて、「今日はヒトデ祭りだぞ!」のこの記事で、ちょっと感動しました。

服の買い物同行サービス、とは言うものの、クオリティがすごすぎ。

 

www.hitode-festival.com

 

何がすごいかって、やっぱり記事の途中にあるお店リストだと思います。

タイトシルエットならシャリーフ、とか・・・

こういう「服どこで買えばいいの?」情報ってめっちゃ貴重だと思うんですよね。

 

 

高校生まで、イオンとユニクロとライトオンしか服の選択肢がないような田舎に住んでいて、クソダサい服で大学に入ってさあどうしようと悩んでいた頃が思い出されます。

だって、周りがおしゃれで自分がヤバいなと思っても、どこに買いに行けばいいかなんて全然わからないじゃないですか。

しかも適当に駅前の服屋さん見て「高!」てなって終わる。ちょっといいなと思っても、ほんとに高い価値があるのか全然感触がないから、買えない。自分から周りに、どこで買ってるの?店どこにあるの??とか聞いたらちょっと鬱陶しいし。

 

高校からの友達が具体的にお店を教えてくれてやっと買えました。

「とりあえずあそこのWHO's WHOで買ってみろ」

「Chaopanicって知ってる?」

無印良品でもいいかもな」

その後、Who's Whoに行って、「服とかよくわからないんですけど・・・」とか言いながら上下+アクセサリーひとつを店員さんに紹介してもらいました。夏服なのに1万5000円、バイトは少しだけだったのでこれでも痛かったですが、ここで買ってみれば踏みだせるような安心感があるから買える、何せ服をいろいろ買ってる友達が言う店ですから。

 

 

この時と同じように、さっきのブログにかいてあるブランドリスト、

めちゃめちゃ参考にしてしまいそうです。

お金払ってないのに、本当にいいのかな・・・

 

 

てゆか、田舎から神奈川にきて店の充実ぐらいにビビりながらも

結局行けずにユニクロと無印とアーバンリサーチぐらいしか見ないので、ぜひ頼んでみたいです。(でも記事のおかげで大人気になってるかな、今頃)

 

 

 

 

 

 

退職給付会計 ➖制度間移行はどうなるか

退職給付会計は、以前「数理計算上の差異」「過去勤務債務」が未認識債務とよばれる通りまったくPL、BSに現れてきませんでした。

しかし、平成24年度税制改正があったり、IFRSを導入する企業があったりで何通りかの処理が出てきて、とてもややこしくなっています。

 

 

改正日本基準は、新日本監査法人IFRSオービックあたりを参考に確認したいと思います。

 *利率や債務算定方法なども違いますが、これは実務上金融機関に算定してもらうことであまり知らなくても良いものとして進めます。日本基準の数値とIFRSの数値を出してください、と頼んで、あとはどう計上するかを理解すれば良いと思うので・・・

第1回:従来からの変更点|退職給付(平成24年改正会計基準)|新日本有限責任監査法人

IFRSコラム:IFRS導入実務講座 第11回 「従業員給付」 | 勘定奉行のOBC

OBCにある比較用日本基準は、改正前で古くなっていることに注意)

 

もともとの日本基準で、退職給付制度間の移行(終了)があった時の処理は、

・退職給付債務の純減を、一気に損益に出す(例:確定給付→確定拠出に移行したことで債務が100→0になるとき、すでに拠出していた年金資産が70だったとすると30の債務が急に消滅したことになる。この30を特別利益に計上する。)

・未認識債務のうち、移行・終了に相当する部分をまとめて損益に出す

 (退職給付債務100のうち、40が確定拠出に移行してなくなった場合は、未認識債務50のうち20を損益に出す、等)

 

でした。

 

・改正後日本基準

新日本監査法人のページ「その他の論点」の回に書いてあります。

先ほどの「従来からの変更点」で、未認識債務のオンバランスが何をやるかを確認したら読みましょう。

第9回:その他の論点|退職給付(平成24年改正会計基準)|新日本有限責任監査法人

 

 

改正後日本基準「退職給付制度間の移行等に関する会計処理10項」を見ると、基本的に改正前日本基準と同様のようです。

 

ただし、数理計算上の差異、過去勤務債務、会計基準変更時差異の発生時にその他の包括利益が発生し、償却にしたがって純利益にリサイクリングされるのと同様、

未認識債務の一括費用処理額も、純利益にリサイクリングされることになります。

 

 

IFRS

IFRSでは、退職給付の未認識債務について、リサイクリングが禁止されています。この点で日本基準と異なります。

参考:包括利益計算書とリサイクリング|ものづくりコラム|ITソリューション&サービスならコベルコシステム

 

 

(退職給付にかかる調整累計額)xxx (利益剰余金)xxx 

・・・リサイクリングが禁止されているため、このように資本の中での移動のみが起こります。

つまり、未認識債務のオンバランスのために計上されたPLの「その他の包括利益」を取り消すようなその他の包括利益が出て、BSでは「その他資本の部(その他包括利益累計額)」にある退職給付にかかる調整累計額が利益剰余金に振替られるということになります。